値下げ機運買い控え痛手で
「NewPrice」として、12%引きの7万8750円の値札が付いたバッグ=フェラガモ銀座本店グッチは今年2回値下げした=17日、東京都中央区のグッチ銀座「穀類」「装身具」への支出増減率
欧州の高級ブランド品に値下がりの兆しが見える。「ぜいたく品」は売れにくくなったようだ百貨店に並ぶ高級ブランドのバッグや靴。その値札に書かれた数字の動きが、今春から変調し始めた小売り関係者によると、春夏物の商戦が始まる3月に、ある店頭では、伊グッチのバッグ10品目、財布45品目が平均10%値下がりした。翌4月にもバッグ47品目、財布57品目が平均6.6%下がった。他店でも、同様とみられる伊フェラガモは6月3日、バッグ15品目を平均約10%、靴27品目を約7%値下げした。銀座本店(東京都中央区)でも、8万9250円だったトートバッグを約12%引きの7万8750円にした一方、仏ルイ・ヴィトンは5月に商品の約7割を平均1.5%値上げした。ただし、値上げは07年7月以来で、このところ年2回だった値上げペースが鈍っている。百貨店幹部は「07年末に『そろそろ値上げかな』と思っていたら、なかった」と話す欧州のブランド品の日本での価格は、円とユーロの為替相場に、ほぼ連動してきた。ユーロは過去3年で約25%値上がり。革や貴金属の値上がりもあり、春夏・秋冬商戦などにあわせて、価格転嫁されてきた。過去3年で平均2割程度高くなっていたという一本調子で上がってきた円ユーロ相場は昨夏以降、上げ下げを繰り返すようになった。フェラガモは値下げにあたり、為替の手当てがうまくいったため、浮いた分を顧客に還元するとも説明したしかし、販売現場が実感する値下げの一番の理由は、為替相場ではない。小売店の幹部は「売れないからですよ」と断言。欧州ブランド日本法人の幹部も「もう日本の顧客は季節ごとの値上げを受け入れない」とあきらめ顔だ07年秋冬商戦で、欧州ブランドの多くは平均5%程度値上げした。割高感が高まったところに、サブプライム危機をきっかけにした金融市場の悪化が襲い、さらに原油・食糧価格の高騰が重なった百貨店では、株価に左右されやすい「プチ富裕層」やキャリアウーマンが消費を減らしたとの見方が多い。伊ブルガリ、仏カルティエに代表される宝飾品ブランドは、大手百貨店で軒並み売れ行き不振が目立つという消費者全体を見ても、不急の消費を抑える生活防衛意識がうかがえる。総務省の家計調査では、指輪など「装身具」への総世帯平均支出は、07年10~12月に前年同時期より13.1%も落ち込んだ。08年1~3月も7%減。生活必需品の「穀類」が同時期に3.8%増えたのと対照的だ「今の価格水準は顧客の購買力の限界を超えている」(欧州ブランド)だけに、グッチなどの動きを百貨店は歓迎する。「動かないブランドには、数カ月前から働き掛けている」(幹部)という,DQ10 RMT。(吉原宏樹)
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